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ヒューマノイドロボット「Walker S」の研究開発向けモデルが発売開始

  • daigotaguchi4
  • 4月2日
  • 読了時間: 7分

更新日:5 日前


ロボットスタートアップ各社のヒューマノイドロボットの開発が急激に進んでいます。多くのヒューマノイドロボットの動画が日々公開されており、早く手元に取り寄せたい方も多いかと思います。今回は、UBTECH社が開発しているヒューマノイドロボット「Walker S」の研究開発モデルのご紹介となります。


ヒューマノイドロボット「Walker S」の 研究開発用3モデル

今回発売が決まった「Walker S」では研究開発の用途に合わせて3つのモデルが準備されています。運動性能を確認する場合にはベーシックモデル、AIを活用した会話・視覚を活用した研究開発では会話対応モデル、手を使った研究開発を行いたい場合にはハンドリングモデルの購入が必要となります。


「ベーシックモデル」

ベーシックモデルは172センチ60キロで、時速10kmの高速走行が可能となっておりヒューマノイドロボットの動きを研究開発するためのモデルとなります。前進、後退、旋回、ステップ、高速歩行、走行、全身制御(腕、体、脚)が可能です。


「会話対応モデル」

ベーシックモデルで提供しているヒューマノイドロボットの動作に加えて、会話と視覚機能が強化されたモデルとなっています。AI演算に「NVIDEA Jetson AGX Orin(275TOPS)」が組み込まれており、視覚自律ナビゲーションや音声対話が可能です。


「ハンドリングモデル」

会話可能モデルに加えて、指を使ったハンドリングの研究開発が可能なモデルです。会話可能モデルと同様、「NVIDEA Jetson AGX Orin(275TOPS)」が組み込まれており、視覚、言語、ハンドリングを組合わせた研究開発が可能です。

※ベーシックモデル、会話可能モデルは指がついていないため、物を持つような動作ができません。



ヒューマノイドロボット「Walker S」の運動性能

「Walker S」がどのような形で移動可能か、動画を見てもらうのが一番分かりやすいかと思います。固められた地面だけでなく、草地や凸凹のある地面でも駆け抜けることが可能です。また、屋内だけでなく屋外での見回りもできます。




ヒューマノイドロボット「Walker S」研究開発用各モデルの比較


「Walker S」の3モデルの仕様を比較しています。研究開発の用途に合わせたモデルの購入を検討ください。不明点があればお気軽にお問い合わせください。


お問い合わせ


商品名

ベーシックモデル

会話対応モデル

ハンドリングモデル

本体概算価格

700万円~

900万円~

1800万円~

身長

172cm

172cm

172cm

重さ

60kg

60kg

73kg

自由度(DOF)

20

20

41

頭の自由度

標準3自由度ヘッドモジュール

片足の自由度

股関節3,膝関節,1足首関節2

股関節3,膝関節,1足首関節2

股関節3,膝関節,1足首関節2

片腕の自由度

肩3,肘1,

肩3,肘1,

肩3,肘1,手首3

深度カメラ

0

2

3

Lidar

なし

あり

あり

6軸力センサ

0

0

2個

高精度IMU

あり

あり

あり

AI音声キット

マイク6個、カメラ1台

指 有無

ー(オプションで追加可能)

ー(オプション追加可能)

あり

指の自由度

6自由度

稼働時間

3時間連続運動

3時間連続運動

3時間連続運動

バッテリー容量

30Ah+3Ah

30Ah+3Ah

30Ah+3Ah

CPU

CPU Intel Core i7,最大周波数4,7GHz、


メモリ:16GB、SSD:256GB

CPU Intel Core i7,最大周波数4,7GHz、


メモリ:16GB、SSD:256GB

CPU Intel Core i7,最大周波数4,7GHz、


メモリ:16GB、SSD:256GB

AI演算力

NVIDEA Jetson AGX Orin(275TOPS)

NVIDEA Jetson AGX Orin(275TOPS)

open interface

全身モーター、センサー制御API解放

全身モーター、センサー制御API解放

全身モーター、センサー制御API解放

通信

Wifi,Bluetooth,Ethernet

Wifi,Bluetooth,Ethernet

Wifi,Bluetooth,Ethernet

ミドルウェア

ROS2

ROS2

ROS2

本体保証期間

1年

1年

1年

機能

・フルサイズのヒューマノイド構成

・20自由度のヒューマノイド構成

・時速10kmの高速走行と複雑な動きをサポート

・前進、後退、旋回、ステップ、高速歩行、走行、全身制御(腕、体、脚)インターフェイスがオープン

左記基本バージョンの機能に加え、

・音声対話

・視覚自律ナビゲーション

・言語/視覚大規模モデルアクセスなどのインタラクティブな研究シナリオにも使用可能

基本バージョンの機能に加え、

・音声対話

・視覚自律ナビゲーション

・言語/視覚大規模モデルアクセスなどのインタラクティブな研究シナリオで使用可能

手と目の協調による操作、VLAなどの具体化された操作研究シナリオでも使用可能


ヒューマノイドロボット「Walker S」の機能解説


バッテリー性能

「Walker S」は長時間の動作を可能にするバッテリーを搭載しています。特にハンドリングモデルは、大容量バッテリーを採用しており、連続稼働時間が長くなっています。これにより、実験や作業中に頻繁に充電する必要がなく、効率的に運用できます。


自律移動機能

「Walker S」はLidarや深度カメラを活用し、周囲の環境を認識しながら自律的に移動することが可能です。ベーシックモデルでも、プログラムを組むことで基本的な自律移動を学習できます。


遠隔操作機能

「Walker S」はWi-FiやBluetoothを活用し、遠隔から操作することができます。専用の操作端末やPCソフトウェアを使用して、リアルタイムで指示を出すことが可能です。遠隔地からでも「Walker S」の動作を管理し、実験や作業を行うことができます。


モジュール拡張性

「Walker S」の研究開発用の3モデルは、研究や学習目的での拡張が容易な設計になっています。外部センサーやアクチュエータを追加することで、新たな機能を実装できるため、研究開発に適しています。特にハンドリングモデルは、カスタマイズ性が高く、様々な用途に対応可能です。


AI対話機能

「Walker S」の高度教育モデルには、AIを活用した音声対話機能が搭載されています。音声認識と自然言語処理を組み合わせることで、音声コマンドに応じた動作を実行したり、簡単な質問に回答したりすることが可能です。


物体認識・操作機能

「Walker S」は、深度カメラや6軸力センサを活用し、物体の形状や位置を正確に把握することができます。工業向けモデルでは、精密な操作が可能な7自由度のアームを搭載しており、物体の掴み上げや移動、組み立て作業などを行うことが可能です。


教育・研究用プログラム対応

「Walker S」は、教育や研究用途に最適なプログラミング環境を提供しています。PythonやROS(Robot Operating System)を活用し、動作の制御やセンサー情報の処理を簡単に行うことができます。これにより、初心者から上級者まで幅広い学習が可能になります。



ヒューマノイドロボット「Walker S」のセンサー・AI機能

「WalkerS」は、モデルによって異なるセンサーとAI技術を搭載しているので、研究開発の用途に応じて確認をお願いいたします。


深度カメラ

深度カメラは、環境の3D情報を取得するためのセンサーです。複数のカメラを利用することで、ロボットが物体との距離や形状を正確に把握し、障害物を避けたり、物体を認識したりすることができます。「Walker S」のハンドリングモデルでは3台を搭載し、精密な環境認識を可能にしています。


Lidar(ライダー)

Lidarは、レーザーを用いて周囲の物体までの距離を計測し、3Dマップを生成する技術です。この機能により、「Walker S」は周囲の状況をリアルタイムで認識し、障害物の回避や自律移動を実現できます。ハンドリングモデルでは、ロボットのナビゲーション精度を向上させるために搭載されています。


6軸力センサ

6軸力センサは、ロボットの関節や脚部にかかる力を測定するセンサーです。このセンサを用いることで、「Walker S」は足元の状態を感知し、バランスを調整することが可能になります。また、腕部に搭載することで、物体を掴む際の力加減を調整し、より繊細な作業を実現できます。ハンドリングモデルにはこのセンサが搭載されており、作業の安全性や精度を向上させます。


高精度IMU(慣性測定ユニット)

高精度IMUは、加速度や角速度を計測し、ロボットの姿勢や動きを正確に把握するためのセンサーです。これにより、「Walker S」は歩行時のバランスを取ったり、転倒を防いだりすることが可能になります。すべてのモデルに搭載されており、スムーズで安定した動作を支えています。


AI音声キット

AI音声キットは、音声認識や音声合成を用いて、人とロボットが自然な対話を行うためのシステムです。複数のマイクとカメラを組み合わせることで、音声の方向を特定したり、人の顔を認識したりすることが可能になります。ハンドリングモデルに搭載されており、音声を活用した操作や対話型のアプリケーションに対応できます。



ヒューマノイドロボット「Walker S」研究開発分野での活用


ヒューマノイドロボットは、学校や研究機関でのSTEM教育(科学・技術・工学・数学)に役立つだけでなく、人間とのコミュニケーションを通じた学習支援にも活用が期待されています。研究開発用でヒューマノイドロボットを検討されている場合はお気軽にご相談ください



参考:ヒューマノイドロボット「Walker S」のご紹介



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